交通事故の落し穴
交通事故の落し穴とは
交通事故に遭い、救急で病院に運ばれ、医師にたいした外傷がないようだから、「今は、安静にして回復を待つしかないから、安静にしていて下さい。」と言われ、そのとおりにして後で大変なことになったケースがあります。交通事故は、当初症状が出ずに、あとになってから出てくるケースが結構あります。
このケースは、本来入院させて様子を見なければいけなかったような事例なのですが、なぜか帰宅させ、打撲なのですぐに手当てすることがないからと症状が安定してから治療しようと判断されました。当人は医師の指示を、忠実に守り、痛みを我慢してひたすら自宅で寝ていました。
保険会社と自賠責の調査事務所は、医師にかかっていないから、たいしたことないと判断し、事故との因果関係を否定しきました。この方は、高次脳機能障害になりました。この、高次脳機能障害はあとになって出てくる脳の大変重いケガです。今は完全に、仕事ができなくなりました。
自分今話していることが、途中分からなくなる。思考が中断するのです。完全に仕事ができません。ほんとうに気の毒なことです。判明してからは、私も落ち込みました。彼は青信号を渡って車に跳ねられたのです。何の罪もないのです。
医師には、少なくとも2~3週間に1回、4週間に1回くらいは、必ず診察を受けて下さい。